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茨城高校野球2017春県大会1回戦 下妻二 - 太田一



 2017年(平成29年)春の高校野球(第69回春季関東地区高校野球)茨城大会。笠間市民球場で行われた県大会1回戦「下妻二 - 太田一」のレポートです。下妻二は昨夏のベスト4の投手、右の齋藤くんと左の中沢くんを擁して挑んだ秋。2回戦の明秀日立戦では0-1と惜敗したものの、その実力の高さを示してくれた。打線も中軸は長打力が魅力。あまり送りバントをせず各バッターがどんどん振ってくる県立高校の手堅い野球に逆行するスタイル!この春にはシード校を破って関東大会出場と先を見据えている。一方の太田一は一冬越すと鉄壁の守りを誇るチームを作ってくる。秋は下妻一に試合の流れを常に掴まれていたが、終盤に大量得点を上げて追いすがるなど粘りもあるようだ。太田一は下妻二投手陣からいかに点を取っていくか?守りはいかに長打を避けて大量失点をしないか。どうにか投打を噛みあわせて活路を見出したい。



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第69回秋季関東地区高校野球茨城大会1回戦
下妻二 - 太田一


※県大会のページはこちら


01_太田一

02_整列前

03_整列


 下妻二の先発は実戦経験豊富な右腕の齋藤くん(なぜか背番号17)。下妻二としてはもう1人左腕の中沢くんがいるが、そちらは次の常磐大高に向けて温存だろう。ただ、齋藤くんも地区予選で結構失点しているため、あまり調子は上がっていないようだ。そのため、次を見据えての1回戦起用になったのだろう。しかしその立ち上がりになんとなく投げた初球の甘いストレートを太田一の1番植田くんに捕らえられて左中間への2ベース。いきなりピンチを迎えてしまった。その後ランナーは3塁に進んで対するは3番今井くん。打球は取れそうな内野ゴロだったが、野手の出足が遅く外野に抜ける。下妻二は先制点を許してしまった。太田一は、好投手を擁する下妻二ということで構えていたかもしれないが、チームに勇気を与える先制点となった。(1回表 太1-0下)

04_下妻二右のエース齋藤くん
下妻二右のエース齋藤くん

05_1回表、初球を振りぬいて左中間への2ベース!太田一1番植田くん
1回表、初球を振りぬいて左中間への2ベース!太田一1番植田くん

08_下妻二ベンチ


 太田一の先発は右腕でエースの河井くん。長身でがっしりした体格だ。そしてその長身から投げ下ろすストレートがバッターの膝元に突き刺さる。オールストレートの3球三振の立ち上がりだった。ストレートがかなりキレていたが、下妻二のクリーンナップの3番大里成歩くん・4番飯塚くんには対応されてしまい連打を食らう。ただ、要所は変化球などを使ってあとを打ち取り、味方が取ってくれた先制点の裏の回を無失点で切り抜けた。(1回裏 太1-0下)

06_太田一の長身のエース、河井くんが先発
太田一の長身のエース、河井くんが先発

07_1回裏、ヒットで出た3番大里成歩くんが3塁まで進んで、下妻二にすぐ同点のチャンスが
1回裏、ヒットで出た3番大里成歩くんが3塁まで進んで、下妻二にすぐ同点のチャンスが


 ただ、下妻二は2回裏にも同点チャンスを迎える。秋の県大会の藤代戦でホームランを放ったこともある6番宮川くん。長打力に魅力を感じるバッターだ。そして、太田一のエース河井くんのストレートにも打ち負けずに引っ張り、レフトへの2ベースヒット。下妻二は無死2塁とする。その後2死1・3塁から、守りの固い太田一がファールフライを連続で落球しチェンジに出来ない・・・。俄然下妻二に得点のチャンスが漂うが、太田一のエース河井が味方のミスにも動じずにしっかり打ち取る。下妻二は無死のランナーを得点圏に置いたが、後が続かなかった・・・。(2回裏 太1-0下)

09_3塁側


 すると次にチャンスを迎えたのは太田一。4回表にこの回先頭の6番鬼沢くんが、甘いストレートを見逃さずにヒットで出塁!7番菊池くんがしっかり送って攻撃の形を作る。すると8番捕手の井坂くんが、女房役としてエースを元気づける左中間へのタイムリー2ベースヒット!太田一が序盤の主導権を握り始めた。(4回表 太2-0下)

10_4回表、ヒットで出た鬼沢くんが得点圏に
4回表、ヒットで出た鬼沢くんが得点圏に

11_4回表、太田一8番井坂くんが左中間へタイムリー2ベース!①

12_4回表、太田一8番井坂くんが左中間へタイムリー2ベース!②

13_4回表、太田一8番井坂くんが左中間へタイムリー2ベース!③
4回表、太田一8番井坂くんが左中間へタイムリー2ベース!


 下妻二の齋藤くんは、ここまで変化球が浮いていて使い物にならず、ストレートに的を絞られやすい状況。5回表、太田一の2番根本くんに初球を叩かれての右中間への2ベースヒットを打たれて、またしても先頭打者を長打で出してしまう。更にはこのバッテリーの動揺が下妻二の守りにも連鎖。外野からの返球が悪送球となって1死3塁。そこで太田一の5番長谷川くんに犠牲フライを打たれて失点してしまう。太田一のエース河井くんの出来からすると、下妻二は不要なエラーからの痛い失点・・・。そして流れが完全に太田一に行ったところで前半を終了した。(5回表 太3-0下)

14_5回表、太田一2番根本くんが右空間の2ベース!
5回表、太田一2番根本くんが右空間の2ベース!

15_下妻一守りのタイム

16_1塁側

17_下妻二グラセン中


 後半に入り、まずはしっかり守って立て直したい下妻ニだったが、このような苦しいマウンドが続いたため、齋藤くんの消耗も早くて球威もなくなってきた。そこに太田一の7番菊池くんがヒット、8番井坂くんがバントの構えからのバスター!躊躇なく振ったその当たりはレフトの頭を越えて太田一が追加点!そして、下妻二の靏見監督が決断。齋藤くんを諦めて温存していた中沢くんをマウンドに上げた。齋藤くんがマウンドを下がるときに中沢くんにボールをうまく手渡せ落球する場面があったが、なんというか、下妻二の動揺を象徴しているようなシーンだった。(6回表 太4-0下)

18_6回表、太田一の7番菊池くんがヒットで出る
6回表、太田一の7番菊池くんがヒットで出る

19_後半に入って先に得点したのは太田一!
後半に入って先に得点したのは太田一!

20_下妻二は6回途中から左のエース中沢くんがマウンドへ
下妻二は6回途中から左のエース中沢くんがマウンドへ


 下妻二は4点差はあるが、中沢くんも代わってからのピンチを切り抜けてくれた。「さあ、これから!」という3番から始まるクリーンナップのイニング!しかし、太田一捕手の井坂くんは自らのバットで大活躍していることからリードも冴え渡る。緩急を使いコースを突く素晴らしい配球。タイミングの合ってた下妻二4番飯塚くんも低めのスライダーで空振り三振に打ち取る。そして、いいところで太田一のファーストの今井くんが小フライをダイビングキャッチするファインプレー!太田一の雰囲気が更に良くなり、下妻二は非常に苦しい状況となった。(6回裏 太4-0下)

21_ダイビングキャッチして真っ黒に。太田一ファースト今井くん
ダイビングキャッチして真っ黒に。太田一ファースト今井くん


 とりあえず中沢くんに踏ん張ってもらって反撃していくしかない!そんな下妻二だったが、その中沢くんが7回表に被弾する。さきほどファインプレーをした太田一の3番今井くんにヒットを許すと、その後送られて1死2塁。そして5番長谷川くんに右中間の2ベースを浴びて、下妻二の立場からするとまさかの失点。クリーンナップも打ち取られてエースも打たれしまう。(7回表 太5-0下)

22_7回表、太田一5番長谷川くんが、下妻二の代わった中沢くんから右中間へのタイムリー!①

23_7回表、太田一5番長谷川くんが、下妻二の代わった中沢くんから右中間へのタイムリー!②

24_7回表、太田一5番長谷川くんが、下妻二の代わった中沢くんから右中間へのタイムリー!①
7回表、太田一5番長谷川くんが、下妻二の代わった中沢くんから右中間へのタイムリー!


 7回裏に、下妻二は2死から代打の中村くんと9番の小林隆之介の連打があったが、得点には至らず。8回裏に太田一のセカンド菊池くんにファインプレーが出てチャンスをつぶされるなど、絶望的な状況となった・・・。(8回裏 太5-0下)

25_7回裏、下妻二の代打中村くんが2死からヒットで出塁!
下妻二の代打中村くんが2死からヒットで出塁!

26_7回裏、下妻二9番小林隆之介くんがチャンスを広げるが・・
下妻二9番小林隆之介くんがチャンスを広げるが・・

27_8回裏、太田一のセカンド菊池くんがファインプレー!
8回裏、太田一のセカンド菊池くんがファインプレー!


 下妻二は9回表に6番宮川くんがレフトスタンドに叩き込んで1点を返すが、その後の代打攻勢も実らずに凡退。前評判の高かった下妻二が県大会の1回戦で姿を消した・・・。(終了 太5-1下)

28_下妻二円陣

29_9回表、下妻二6番宮川くんがレフトへソロホームラン!①

30_9回表、下妻二6番宮川くんがレフトへソロホームラン!②

31_9回表、下妻二6番宮川くんがレフトへソロホームラン!③
下妻二6番宮川くんがレフトへソロホームラン!



太田一
100 111 100 = 5 H11 E0
000 000 001 = 1 H 8 E2
下妻二

37_スコア


32_勝利後、笑顔の太田一バッテリー
勝利後、笑顔の太田一バッテリー

33_終盤には打つ手が何もなくなっしまった下妻二靏見監督(中央)
終盤には打つ手が何もなくなっしまった下妻二靏見監督(中央)


 下妻二は点の取られ方がよくなかった。点を取られた後に打線も奮起したいところだったが、失礼な言い方にはなってしまうが「太田一の投手が意外とやる!」という困惑や焦りがイニングが進むにつれて増していったのであろう。対応していたバッターもいたが、低目の変化球を見極めることが出来ずに打線が繋がらなかった。気付いたときには流れは完全に太田一に行って戻らない。もう1点もやれないと温存してた中沢くんがマウンドに上がるも、その中沢くんからも太田一が得点をあげたということで、終盤は完全に詰んでしまった。序盤の1・2回のチャンスをものに出来なかったのが響いてしまった。残念ながら夏はノーシードになりそうな下妻二だが、今まで投手に依存していた分、今度は打線が奮起して勝ち進んで行きたい。

35_挿絵

36_挿絵


 太田一は打線がエースを盛りたてた。振りに迷いがなく、ストレートにしっかり張っていた。また、長打が結構出て下妻二の両投手のうまいマウンド捌きからの被害を受けることも回避した。しかしながら、太田一のエース河井くんは、体つきもいいし楽しみな投手が出てきた。そして太田一はいつも通り守りも固い。特にショート植田くんの動きがいいが、伝統的に太田一のショートは素晴らしい選手が多い。しかしながら番狂わせを演じた太田一。やはり春は前評判通りにいかないものだ。1塁側の太田一を応援しにきていたおじいちゃんが、「いや~明日も来るようだっぺよ♪」って満面の笑みで引き上げていったのが印象的だった。

34_試合後太田一



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