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【秋の高校野球2016】茨城大会1回戦 下妻二-藤代



2016年9月24日(土)

県営球場


茨城大会1回戦

下妻二 - 藤代



01

この前の夏はノーシードながら、投打のバランス良くベスト4まで勝ち上がった下妻二。小菅監督のノウハウを吸収した靏見監督の新しい伝統が始まった。それを牽引した2年生ピッチャーの齋藤くんや中澤くんもこの秋は健在だ。そしてエースナンバーをつけたのは伸びのあるストレートと針の穴を通すコントロールで四方八方に投げ分ける齋藤雄基くん。先発を任されたこの試合前、黙々とブルペンでキャッチャーミットから快音を鳴らす。野手は比較的フレッシュなメンバーが多く、「どんだけ食べてるの?」というガタイがいい選手が多くいた。


02

一方の藤代はエースの右腕伊藤圭吾くんが先発。旧チームでも多くのマウンドを経験して試合を作る能力が高い。こちらもコントロールが良く、見逃しの三振を取れるピッチャーだ。4番は夏も主力だった河原井くんが務める。菊池監督は下妻二の齋藤くんに対してどのような策を講じてくるのだろうか?チーム全体で共通事項として束になってかかってくることだろう。また、夏は多賀に3回戦で惜敗してるため、どうしてもこの秋は結果が欲しい。


03

下妻二の齋藤くんの出来だが、球も伸びていて低めに制球された内容。ただ、藤代の1番渡辺くんと2番柴田くんが粘ること粘ること。バントの構えから最短距離でバットを出すコンパクトなスイングで、齋藤くんの生きたボールをカットしまくって球数を投げさせる。変化球が曲がる前に捕らえるため、バッターボックスの最前線に立つ。まあ結局この回は3人で攻撃が終わったが、この先これ(打席の粘り)が続くのかと思うと下妻二バッテリーも頭が痛いところだった。 (1回裏 下0-0藤)


04【下妻二のエースは齋藤雄基くん】

初回は無難な立ち上がりを見せた藤代の伊藤くんだったが、1死ランナー無しから急遽ベンチ入りを果たした下妻二背番号13の宮川くんが、不用意に投げた伊藤くんの甘い球を左中間にもっていく。滞空時間の長いその打球はなんとスタンドイン!!いきなりの洗礼に、藤代ナインの時間が一瞬止まった。 (2回表 下1-0藤)


05【藤代のエース伊藤圭吾くん】

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07【5番宮川くんが起用に応え、先制ソロホームラン!】

しかし、試合巧者の藤代はすぐ反撃に出る。4番河原井くんがヒットで出ると、5番伊藤くんはベースカバーで広くなった三遊間へ狙い撃ち。送りバントもしっかり決めて1死2・3塁と下妻二齋藤くんを攻め立てる。しかし、そのあとは下妻二が藤代の狙い球に気づいて変化球主体に攻めると、後続のバッターをシャットアウト。藤代はどうしても1点が欲しい場面で、チャンスを生かせず無得点に終わってしまった。(2回裏 下1-0藤)


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打順が2巡目となっていた4回表の下妻二。藤代のしつこい打席に耐えている齋藤くんのためにと女房役が奮起する。1死でランナーなしだったが、3番で捕手の山中くんが左中間へ大きな当たり!必死に走って3塁打としベンチ・スタンドが盛り上がる。すると、石塚くんが当たりは良くないがセンター前へのしぶといタイムリー!4番の責任を果たす。


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11【3番山中くんがレフトオーバーの3ベース】

藤代もこの回をこの1点で抑えればよかったが、この後が良くなかった。下妻二打線のパワーを感じて、藤代バッテリーが逃げの配球。インコースへ強気に制球していたのがなくなった。先ほどホームランを打たれた宮川くんに対しては明らかに逃げてフォアボール。6番野沢くんと7番齋藤くんにもコースを絞られて狙い打たれてのもう1失点・・・。藤代としては早く同点に追いつきたい状況の中、逆に点差を広げられてしまった。 (4回表 下3-0藤)


12

「取られたら取り返す」。藤代としては3番小野村くんから始まる好打順の4回裏。しかし、藤代の打球はいい当たりが正面を突いたりして不運な面もあったが、焦りからか?早打ちして難しいボールをたたいてしまう。そしてクリーンナップ3人で、なんとたったの4・5球で攻撃が終了・・・・。流れが、ぐぐぐっと下妻二に傾き始めた。 (4回裏 下3-0藤)


ただ、藤代もエースの伊藤くんから小柄だが小気味のいい投球をする背番号10の右腕清藤くんにスイッチ。そして、下妻二を三者三振に打ち取る快投を見せてくれて、後半に希望を見出してくれる。体全体を使って勢いのいいボールを繰り出し、球がいい具合に荒れていながら、決め球はしっかりコースをついてくる的が絞りづらい投球。藤代はこのまま清藤くんに頑張ってもらい、後半、機を見て逆転したい!!そんな感じだろう。 (5回裏 下3-0藤)


13【5回表に三者三振と完璧なリリーフの藤代清藤くん】

だが、また一発からプランが崩れていく。6回表、三者連続奪三振中の清藤くんが、下妻二4番石塚くんにレフトスタンドへパワーで持っていかれる。ベースを回る石塚くんも思わずにんまり。その後、清藤くんも慎重になってボールがまとまってしまい、5番宮川くんに2ベース、6番野沢くんにレフト前と的を絞られる。代打の袖山くんには犠牲フライを打たれてしまい、後半に入ってすぐさまの2失点。そして、相手に不用意なデッドボールを与えたところで清藤くんは無念の降板・・・。藤代の後半のプランが総崩れとなった。 (6回表 下5-0藤)


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16【6回表、下妻二4番石塚くんの豪快なソロホームラン】

17【下妻二は尚も1死満塁と攻め立てる】

下妻二の齋藤くんは、味方が点を取ってくれるたびに力が抜けて制球力が急上昇。打てそうで打てない罠ボールをコントロール良く決めて、焦りが明らかに出ている藤代打線の早打ちを誘う「魔性のピッチング」。緩急・コース・自由自在。受けてる捕手の山中くんはさぞかし楽しかったことだろう!?


18【6回裏、藤代1番渡辺くんがセフティーバントで出塁】

下妻二は8回にも、再度マウンドに上がった藤代の伊藤くんから短打を連ねる。得点には至らずとも長い守りを藤代に課させて、いい流れを維持する。最終回は藤代の1番から始まる好打順を齋藤くんが危なげなくシャットアウト!!下妻二が強さを十分に見せ付けての堂々たる勝利!2回戦進出を決めた。 (終了 下5-0藤)


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22【辛い敗戦となった藤代菊地監督(中央)】


■スコア


下妻二

010 202 000 = 5 H12 E0

000 000 000 = 0 H3 E0

藤代

【下】齋藤(9)-山中

【藤】伊藤(4),清藤(1.2/3),伊藤(3.1/3)-坂本


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下妻二の新チームは、蓋を開ければ3安打完封と齋藤くんのエースとしての頼もしい投球。そして4番石塚くんなどのパワフルな中軸のバッティングと、強さを見せ付ける内容だった。齋藤くんも夏は継投が多くて9回まで投げるかどうか注目していたが、見事にやってくれた。これで、予定通りなら中1日で明秀日立戦となるが、まだ中澤くんなどもいるために次の投手起用が興味深い。齋藤くんとしては1年生の夏ベスト8時の借りを返してたいとは思うが・・・。また、5番宮川くんを起用した靏見監督の采配もズバリ的中!次も面白い試合になりそうだ。


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藤代は、前半にチームの方針としてきちんと齋藤くんの投球に食らいついて、いつも通りのしつこさといやらしさを発揮していたが、流れとしては2回裏の1死2・3塁・・・。あそこをものにしていれば展開も、その後の打席の焦りもなかったかもしれない。実戦経験の差で、下妻二バッテリーの手のひらで転がされてしまった感じだった。リリーフした清藤くんも3者三振は非常に後半への期待を持たせてくれたが、下妻二の中軸の力が単純に上回った。この秋は残念だったが、必ず強くなって帰ってくるだろう。藤代は。ただ、選手達にはキツイ練習が待っているかもしれないが・・・。


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茨城の高校野球を中心にブログを書いてます。1つの試合に対して試合の流れをわかりやする伝えることを心がけてます。写真も多めです!

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