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【秋の高校野球2016】茨城大会県北地区代表決定戦 佐和-海洋



2016年9月11日(日)

日立市民球場


茨城大会県北地区代表決定戦

佐和 - 海洋



 夏は15年ぶりの勝利をみせてくれた海洋。左腕のエース石川舜士くんを中心にその夏のメンバーがほとんどそのまま残り、1回戦では日立工に5-4と競り勝った。ただ、石川舜士が昨日に引き続いての連投となるので、そこが懸念される。

 佐和は公式戦初戦。夏のマウンドを経験した沼田くんと関澤くんが残り、野手もリードオフマンの小室くんと檜山くんが残った。そしてこの秋は、エースナンバーを付けた右腕の関澤くんが先発のマウンドに立った。シード校の佐和が優勢だろうという予想の中、県北最後の県大会7つ目の椅子をめぐって、先攻佐和、後攻海洋で試合が始まった。


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 注目の左腕石川舜士くんだが非常に落ち着いていた。制球も良くコースをつくピッチング。全体的にボールが低めに集まって佐和の上位打線を三者凡退。連投の不安を払拭する上々の立ち上がりだった。 (1回表 佐0-0海)


04 【海洋の先発は左腕のエース石川舜士くん】

 1回裏、佐和の先発関澤くんが不安定な立ち上がり。海洋の2番河野くんにデッドボール、更にワイルドピッチなどで海洋のランナーを得点圏まで進めてしまったが、ショート小室くんの軽快な守備などで後続を断ち、無失点で事なきを得た。 (1回裏 佐0-0海)


05 【佐和の先発は右腕のエース関澤くん】

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06 【軽快な守備を見せる佐和のショート小室くん】

 2回表、海洋はこの回の先頭をエラーで出してしまい嫌な形に・・・。送りバントも決められて1死3塁とピンチを迎える。しかし、エースの石川舜士くんが要所を絶妙なコントロールで凌いで、味方のミスをカバーして徐々にリズムを作っていく。 (2回表 佐0-0海)


08 【佐和が相手のエラーから先制のチャンス】

 そんな中、海洋は3回裏に先制のチャンスを作った。9番野澤くんがライト前ヒットで出ると、1番石川舜士くんはエンドランでショートがセカンドベースにカバーに入って広くなった三遊間にしぶとくヒット。無死1・2塁。送りバントは失敗したがその後2死2・3塁となる。迎えるは昨日2塁打を放っている4番磯崎くんだったが、あと1本が出ずに無得点。しかしながら、ここまではシードの佐和と互角の展開。先制点が非常に重要な試合展開となってきた。 (3回裏 佐0-0海)


09 【ヒットでチャンスを作った海洋9番野澤くん】

 そこで4回表に佐和が攻勢に出る。この回先頭の3番関澤くんがヒットで出ると、その後死球・送りバントで1死2・3塁。そこで6番檜山くんがセンターへ犠牲フライ。ようやく佐和が先制。更にその裏から関澤くんのストレートも走り出して、シードの佐和がエンジンをかけてきたかな!?という球場の雰囲気になってきた。 (5回表 佐1-0海)


10 【3塁ランナーの関澤くんがタッチアップでスタート!】

 しかし、5回裏に佐和の関澤くんが下位打線に対して不用意な先頭打者の四球・・・。そして、海洋にきっちり送られて得点圏にランナーを置いてしまう。すると、海洋の2番河野くんにタイムリーを許し同点。佐和はいらない四球から同点打を許して、前半を1-1の同点で折り返すハメとなった。 (5回裏 佐1-1海)


11 【同点打の海洋2番河野くん】

12 【グラセン中の佐和ベンチ】

 これではいけないとグラセン中に喝を入れた佐和ナイン。6回表にギアを上げてきた。相手のエラーからチャンスを作り5番宮部くんが2塁打と待望の長打が生まれて1死2・3塁。ここで6番檜山くんのセフティスクイズ、7番川津くんの犠牲フライと着実に2点を追加して主導権を引き寄せ始めた。 (6回表 佐3-1海)


13 【ツーベースの佐和5番宮部くん】

14 【セフティスクイズを決めた佐和の6番檜山くん】

 が、6回裏にミラクルが起こる!!海洋の5番石川光樹くんがサードへの内野安打とセカンドへの盗塁。足でチームを鼓舞する。その後四球もあり1死1・2塁となる。ここで、ここまで積極的にバットを振っていた7番照沼くんがライトへヒット。しかし、ホームまでは厳しいかな?というタイミングで3塁コーチャが豪快に腕を回す。「あちゃー・・・やっちゃったなコレ」とホームでアウトかと思ったが、佐和の連携も乱れてホームイン!うん、結果オーライ!海洋が1点を返した。


15 【足でチームを鼓舞する海洋5番石川光樹くん】

 尚も1死2・3塁。ここまで体が開いてしまって全くタイミングの合っていなかった8番大内くんだが、目の覚める鋭い当たりが左中間に!!ランナーが2人帰ってなんと逆転!夏にバッティングを向上したいといっていた海洋ナインの練習の成果がここで出た。(ただその後、やっぱり無謀なホームへの走塁で5点目とはいかなかったが・・・) 。そして、7回の攻防も終了して海洋1点リードで終盤の8回に突入。海洋の勝利&県大会進出も現実味を帯びてきて、球場がなんとなくワサワサとし始めてきた。 (7回裏 佐3-4海)


16 【タイムリーを打った照沼くんがホームイン】

17 【逆転タイムリーの海洋の8番大内くん】

 しかし、連投で昨日から換算すると17イニング目を迎えた海洋のエース石川舜士くん。さすがに疲労の色が濃くなって、かつ勝ちを意識し始めたことからコントロールに歪が発生して先頭打者にフォアボール。握力もなくなってボールを変に引っ掛けてのワイルドピッチ。同点のランナーを3塁まで送ってしまった。そして、佐和の4番沼田くんに犠牲フライを打たれて同点。更に9回表には佐和の2番高野くんに勝ち越しタイムリーを許して逆転されてしまった。 (9回表 佐5-4海)


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19 【8回表、佐和の4番沼田くんが犠牲フライを放ち同点】

20 【連投で疲労の色が濃い、海洋のエース石川舜士くん】

21 【9回表、決勝タイムリーでガッツポーズの佐和の2番高野くん】

 海洋もある程度佐和の関澤くんの投球にタイミングが合っていたが、打球が野手の正面を突くなど得点するには至らずゲームセット。「県大会出場」という快挙をあと一歩というところで逃した。しかし、熱戦を演じることが出来た監督、選手の表情は確かな手応えに笑顔がこぼれていた。 (終了 佐5-4海)


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■スコア

佐和

000 102 011 = 5 H7 E0

000 013 000 = 4 H9 E2

海洋

【佐】関澤(9)-高野

【海】石川舜士(9)-磯崎


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海洋は非常に惜しかった。仮に県大会に出場したらものすごく盛り上がっただろう。しかし、夏2戦・秋2戦とおのおのに1勝。守りもややヒヤヒヤするものがあるが、なんとなく無難に落ち着いてこなしている感じがする。やはり公式戦の経験がしっかりと自信になっているのかもしれない。打線も9安打とよくバットが振れていた。この調子でいって春は県大会出場という快挙を見せて欲しい。欲を言えば、もう1人2・3イニングを計算できる投手がほしい。3塁側の応援席では「コールド負けだと思ってたけど、来て本当に良かったよ」と興奮した様子だった。石川舜士くんをはじめて見たが、ホームに無駄がなく低めにボールがよく集まるすばらしい投手だった。連投じゃなければもしかしてもあったかもしれない。


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佐和は打線につながりがなかった。特に左バッターは苦しかった。左投手への対策は急務かもしれない。左投手によって打順を変えることも視野に入れて欲しい。よかった点は、スクイズも含めて送りバントがしっかり決まっていた。また8番粟辻くんと9番原島くんのコンビががしっかり上位にチャンスで回していたのが印象的だった。それでも、ヒヤヒヤな県大会出場。佐和にとっては肝を冷やした試合となった。


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25 【佐和の8番粟辻くん(手前)、9番原島くん(奥)は上位にしっかり繋ぐいい仕事をした】

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